<−すーぱー ま・り・お−>











(ファイナルステージ)





「・・・お爺・・・ さん・・?」

霧が晴れてきた

お婆さんは目の前に流れている川を渡ろうとしていた

川の向こう岸には 死んだはずのお爺さんが優しげな表情で手招きしていた。

お婆さんは膝まで水につかったところで誰かに腕を引っ張られ、後ろを振り向いた。

そのとき、向こう岸の爺さんが「チッ」と舌打ちするのがかすかに聞こえた。





「 ねぇ、ねぇ、それから? 」

クリクリとした大きな目を輝かせて 孫娘はお婆さんの腕をさすった

「 ハッ! 」

くべていた薪がパチンと音をたてる

暖炉のそばでよほど気持ちが良かったのだろう。

危ういところだった。

「 それから? それから? 」

「 ああ、話の途中だったね・・・ ん〜このページからかな・・ 心優しいマリオは・・」

婆さんの読む絵本の表には くっきり『有害図書』の刻印。



ランランラ〜ン ランランラ〜ン チンチロリンロン ヤ〜ラ
ランランラ〜ン ランランラ〜ン チンチロリンロン ヤ〜ラ

あ、お迎えさん。

天井から柔らかな光が差し込む。

上空から 何かが静かに、そしてゆっくりと舞い降りてくる。

それは生まれたままの姿のかわいいお尻をした小さなキューピッド達だった。

彼らは背中から生えている小さな羽をパタパタとはためかせ

真利男の頭の上の周りをぐるぐる回りだした。

真利男は今まで人に見せたことのないくらい穏やかな目をしていた。

そっと頭上に手を差し出す真利男

天使達も真利男に手を差しのべる


とその瞬間

真利男は天使の一匹をグワシと掴むと、クッパに向け思い切り投げつけた!!

「モキュッ〜〜〜〜〜!?」

  ガンッ!


恐るべき「生」への執念!

ちょうど3時のドロドロ昼ドラを見ていたクッパの後頭部に命中(油断して テレビコーナーにいた)

クッパ : 「 うげぇ! 生きてたのか!?」

傍らにはひくひくと小さな足を痙攣させ、うつ伏せになっている天使の姿

滴る液体が床一面を真っ赤に染め上げる。

真利男 : 「 そろそろ終わりにしようぜ・・・ 」

拳を両手でポキポキ鳴らす真利男 首も斜めに歪んでいた。(むちうちの後遺症

真利男 : 「 読者も疲れてんだろォォ!!ハアアアアアアアッッ!!」

バリバリバリィッ!!

ズボンがやぶけた。中からいろんなものが飛び出す。

クッパと交戦中、隙を見ては役に立ちそうなものをズボンに詰め込んでいたのだ。

真利男はハートマークのアップリケがたくさんついたトランクスをはいていた(興味なし!

クッパ : 「 やだ・・・! 」

クッパもやはり女だった。

恥じらいながら両手で顔を覆い隠すが

指の隙間からシッカリと真利男のトランクスを確認した。

クッパ : ( なんだ・・ニセブランドか・・) (見てるとこそこかよ!

真利男 : 「 デヤッ! 」

真利男はズボンに隠し持っていたタバスコを拾い上げ、クッパにふりかけようとした

しかし、中蓋を取り忘れていた。

クッパ : 「 バカね〜 かあちゃんにちょっと見せてみ・・」

近寄ると真利男のタバスコを取り上げ 中蓋を丁寧にはずしてやった。

クッパ : 「 ね。かあちゃん何でも知ってるんだから」

真利男 : 「 お、サンキュ 」

そういうと射程距離まで迫っていたクッパめがけて タバスコをふりかける!

真利男 : 「 うりゃっ!!!」





  花の色は 移りにけりな いたづらに

         わが身世にふる ながめせし間に







クッパ : 「 ギニャアアアアアア!!!!!!」

降り注いだタバスコの雫の一滴が クッパの目ん玉に入った。

クッパは顔面を両手で押さえながら出口へ走っていった。

そう、あのピリオドの向こうへ・・!!

真利男 : 「 逃がさん! 最・終・奥・義!! 

      週刊少年ジャ〇プ 毒・車・暗・計・屠死情殊技打斬引導最終回クラッシュ!!(消化不良)」
           (しゅうかんしょうねんじoんぷどくしゃあんけーとしじょうしゅぎうちきりいんどうさいしゅうかいくらっしゅ(しょうかふりょう))

今までこの技(業)を喰らって生き残ったやつは・・・  荒木飛呂彦 ただ一人!! 










    ( 死んだな・・・)














クッパ : 「 ゲェエエ!! 」





★。.:*:・´゜☆。.:*:・´゜光 光 光 。.:*:・´゜・*:.。. .。.:*・゜゚・*















クッパ : 「 なに・・・これ・・・ 」

クッパを包んでいた光が和らぐとそこには

クッパとは似ても似つかない美人がいた。

その麗しいお姿・・・  プリンセスピーチ!?

プリピー : 「 今まであったわだかまりが・・  全て消えて・・・ やさしい光に包まれて・・ 」


真利男 : 「 つまりは・・・ そういうことだ 」(どないやねん!?

プリピー : 「 何だったの? 今までの私は? 」

真利男 : 「 あんたは自分の欲に埋もれていた。そして何も見えなくなっていた。」

       「 あんたを包んでいた脂肪、歪みきった顔

         心だけでなく、体も欲望に支配されていたんだよ。あんたは。 」

プリピー : 「 これから私はどうすれば・・・」

真利男 : 「 償い・・・・ 贖いだ・・」

プリピーと真利男は並んでレジまで歩いていった。

後ろから見守る私達は思った

「 戦友・・か・・・」

戦友・・・ 平和な時代に決して味わうことの出来ない感情。

それは生死をともにしたものしか共有することのない友情なのだ。

しかし、それが果たして今の時代に必要なのかどうかは誰も知らない。

いや、必要としないのかもしれないな。

古臭いそんな言葉は。



レジ係りは丹念に損傷を受けた品物の合計額をそろばんではじいていた

レジ係 : 「 お会計は・・・・税込で合計62,790円です」

ジャキジャキジャキーーン!

プリピー : 「 それってプレ(略)・・」

真利男 : 「 こんな時代に古臭い俺達は生きていけないのさ。 さあ・・」

プリピー : 「 ええ。行きましょう。」

まぶしい光の出口へと消えていく二人


我々はもはや思い出すことはないだろう。

かつて彼らが世界(USA)を巻き込んだ

壮絶なバトルを展開していたことを。

そして、彼らに比べ他人に頼ることしかできない

未熟な我々は 今年も思いやり予算で

¥3,000,000,000,000 を世界へ放出するのだ。




















は?



真利男はスーパーをクビになった。





                 −GAME OVER−